PROFILEプロフィール

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安座上 真紀子あざかみ まきこ

  • 1981

    日本女子大学家政学部住居学科卒業

  • 1981

    (株)ソニー・クリエイティブプロダクツ入社 企画制作部勤務

  • 1987

    退社

  • 1989
    〜2006

    日本女子大学家政学部住居学科 非常勤講師(基礎意匠学1)

  • 2020

    京都造形芸術大学 通信教育部 美術科陶芸コース卒業

個展・グループ展歴(Paper Sculpture)

  • 1985

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1986

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1987

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1988

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1989

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1990

    西武百貨店LOFT渋谷店スタイリングギャラリーにて個展
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1991

    The Illustration Gallery(New York)にて個展
    The American Craft Museum(New York)ティーポット展に参加
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1992

    The 4th Annual 3-D Illustration Awards Show(U.S.A) Silver Award受賞
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1993

    The 5th Annual 3-D Illustration Awards Show(U.S.A) Bronze Award受賞
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1994

    Vera Wang Bridal House ウィンドウディスプレイ(New York)
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 1995

    Every Picture Tells a Story 3人展(Los Angeles)
    Toraya Gellery にて個展(New York)
    SPACE YUIにて個展(東京)
    伊勢丹新宿店ファインアートサロンにて個展

  • 1999

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 2000

    Galerie Centennialにて個展(大阪)SPACE YUIにて個展(東京) Bristol City Museum “Made in Japan”展に参加(U.K)Galerie Centennialにて個展(大阪)

  • 2003

    Every Picture Tells a Story 2人展(Los Angeles)
    日本橋三越にて個展(東京)
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 2004

    日本橋三越(東京)

  • 2005

    日本女子大学成瀬記念館にて個展(東京)
    SPACE YUIにて個展(東京)マイシティ新宿(東京)

  • 2006

    銀座伊東屋にて個展(東京)Galerie Centennialにて個展(大阪)

  • 2007

    JR大阪セルヴィスギャラリーにて個展

  • 2008

    Galerie Centennialにて個展(大阪)

  • 2009

    STYLE MEETS PEOPLE(六本木ミッドタウン)にてART MEETS PEOPLEに参加
    伊勢丹相模原店にて個展
    Shonandai MY Gallery にて個展(東京 六本木)
    Art data bankにて個展(東京 銀座)
    Galerie Centennialにて個展(大阪)

  • 2010

    ギャラリー櫟にて個展(東京 東が丘)
    福島県立美術館にてワークショップ

  • 2011

    銀座三越にて個展(東京)
    伊勢現代美術館にて個展(三重)

  • 2012

    Adler&Co.Gallery にてグループショウ(San Francisco)
    GALLERIA BE’19にて個展(Hersinki)
    Onishi Galleryにてグループショウ(New York)

  • 2013

    Onishi Galleryにてグループショウ(New York)
    Cheryl Hazan Contemporary Art,Rouge展 出品 (NewYork)
    工房親にて個展(東京)

  • 2014

    ASAGI ARTSにて個展(東京)
    工房親にてグループショウ(東京)

  • 2015

    ASAGI ARTSにてグループショウ(東京)
    Shonandai MY Galleryにて個展(東京)

  • 2016

    日本橋髙島屋にて個展(東京)
    hpgrp Galleryにて個展(New York)

  • 2017

    hpgrp Galleryにて個展(東京)

  • 2019

    ASAGI ARTSにて個展(東京)
    Galerie Centennialにて個展(大阪)
    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 2021

    SPACE YUIにて個展(東京)

  • 2022

    Galerie Centennialにて個展(大阪)

    他、個展、グループ展多数

美術館

2016 LAM Museum(アムステルダム)にて
作品収蔵

作品集

Favorite 1990 同文書院
ハッピーエンドが始まる日 1992 KKロングセラーズ
Great Paper Toy Show 1993 Chronicle Books(U.S.A)
FOOD SHOW  2004 日本テレビ放送網
Girl meets Boy 2011 小学館スクエア

Makiko Azakami

  • 2022

    Galerie Centennial,Osaka

  • 2021

    Space Yui,Tokyo

  • 2019

    ASAGI ARTS,Tokyo
    Galerie Centennial,Osaka
    Space Yui, Tokyo

  • 2017

    hpgrp Gallery,Tokyo

  • 2016

    hpgrp Gallery,New York

  • 2015

    ASAGI ARTS,Group Show
    Nihonbashi Takashimaya,Tokyo

  • 2014

    ASAGI ARTS,Tokyo
    Koubou Chika, Group Show, Tokyo

  • 2013

    Onishi Gallery, New York
    Cheryl Hazan Contemporary Art,Rouge, NewYork
    Koubou Chika, Tokyo

  • 2012

    Onishi Gallery, New York
    GALLERIA BE’19, Helsinki
    Adler&Co gallery, Group Show, San Francisco

  • 2011

    Ise Museum of Modern Art,Mie
    Ginza Mitukosi Art Gallery, Tokyo

  • 2010

    Isa Gallery Kunugi,Tokyo
    Fukusima Museum of Art Workshop, Fukusima

  • 2009

    art data bank ,Tokyo
    Shonandai MY Gallery, Tokyo
    Sagamihara Isetan Department Store, Kanagawa
    ART MEETS PEOPLE participant, STYLE MEETS PEOPLE,Tokyo
    Galerie Centenial, Osaka

  • 2008

    Galerie Centenial, Osaka
    Space Yui, Tokyo

  • 2007

    Service Gallery, Osaka

  • 2006

    Ginza Ito-ya, Tokyo
    Galerie Centenial, Osaka

  • 2005

    Japan Women’s Univercity,Tokyo
    Space Yui, Tokyo
    MyCity Shinjuku,(Tokyo)

  • 2004

    Nihonbashi Mitukoshi,Tokyo

  • 2003

    Every Picture Tells a Story, Los Angeles, 2-Person Exhibition
    Space Yui, Tokyo

  • 2002

    Space Yui, Tokyo

  • 2001

    Made in Japan participant, Bristol City Museum, Bristol U.K.
    Galerie Centenial, Osaka

  • 2000

    Galerie Centenial, Osaka
    Space Yui, Tokyo

  • 1999

    Space Yui, Tokyo

  • 1996

    Every Picture Tells a Story, Los Angeles, 3-Person Exhibition
    Toraya Gallery, NYC
    Shinjyuku Isetan Art Gallery, Tokyo

  • 1995

    Art Gallery Fairy, Tokyo
    Shinjyuku Isetan Art Gallery, Tokyo

  • 1994

    Space Yui, Tokyo

  • 1993

    The 5th Annual 3-Demensional Illustration Award Show, U.S.A.
    Bronze Award
    Space Yui, Tokyo

  • 1992

    The 4th Annual 3-Demensional Illustration Award Show, U.S.A. Silver Award
    Space Yui, Tokyo

  • 1991

    The Illustration Gallery, NYC
    Tea Pot Exhibition participant, American Craft Museum, NYC
    Space Yui, Tokyo

  • 1990

    Styling Gallery at Shibuya Loft, Tokyo
    Space Yui, Tokyo

  • 1988

    Space Yui, Tokyo

  • 1987

    Space Yui, Tokyo

  • 1986

    Space Yui, Tokyo

  • 1985

    Debut Exhibition at Space Yui, Tokyo

    Makiko Azakami lives and works in Tokyo

education

  • 2020

    Graduate of Kyoto Art University, Ceramic Art

  • 1981

    Graduate of Japan Women’s University, Architecture

ARTIST STATEMENTアーティストステートメント

私は子供の頃から立体のものに大変興味があった。
日本女子大学住居学科で建築を学びながら、黒川紀章(1)の事務所で建築
模型を作るアルバイトをしているうちに、建築の空間造形としてのおもしろさに魅了された。
1981年に大学を卒業後、SONY CREATIVE PRODUCTS.で6年間商品企画の仕事に携わり、文房具、グリーティングカード、などの制作をした。
立体造形に強く惹かれていたので、その他にも草月流(2)の生け花や、
平田暁夫(3)の教室で帽子作りを学んだ。
ある日、ゴジラ(4)を作ろうと思いつき、その辺にあった紙で立体のゴジラを作ってみた。それが私の立体作品制作の始まりであった。
私は自分の新しい可能性に気づき、立体造形の道を歩み始めた。

1985年に東京ではじめての個展を開き、それ以来クリエーターとして広告、書籍、雑誌などの仕事に関わって来た。
広告などの仕事は、基本的に写真に撮って印刷されるため、作品自体の大きさはさほど問題にはならない。そのため作る作品の大きさは、手のひらになるくらいのものであった。そのため展覧会をするとよく『かわいい.』と言われる事が多く、それに違和感を感じることがあった。(かわいくしようとして作っている訳ではないのに、こびているように思われるのが嫌だった)

大きな作品を作るきっかけになったのは、2009年に金沢21世紀美術館でロン・ミュエック(5)展を見た事である。
彼の作る生々しくリアルな5メートルの赤ん坊は、強烈な存在感を持って私を圧倒した。それは新鮮な驚きであった。
『大きさは表現においてこんなにも強力な意味を持つのか』と、、、
私には5メートルの赤ん坊は作れないが、1㌢のものを50㌢にするのだったら出来る。その、もはや『かわいくない』作品は人々の目にどのように映るのか。大きさによって、表現が左右されれば、見る人の感じ方も違うはずだ。


私が作品を作る時は、展開図も設計図も正確なスケッチも描かない。

頭の中に完成した作品の姿を想像し、そしてそれを再現するための方法が瞬時に浮かぶ。
実際の制作は、まず始めに使用する紙を選び、はさみを片手に持ち、紙をフリーハンドで切り始める。カッターでまっすぐ紙を切るために、定規を使うこともあるが、測ったりする事はほとんどない。その後切り抜かれた紙の断片を組み立て作品を完成させる。
通常の紙は、軽くて軟らかく大変フレキシブルな素材である。
そのため切ったり貼ったり簡単に形を変えることができる。私はそういう紙の特性を活かした作品を作っている。それにより、モチーフの元々持っている質感や重量感から,見る者の心は解放される。これは私のコンセプトである。

私の作品はディテールが細かいと言われることもあるが、細かく作る事に意味がある訳ではない。モチーフをリアルに再現する事が目的では無く、その形態が持っている特質をデフォルメし、シンプルに再現していく事が重要である。テクニックを見せる事が目的ではない。もし、リアリティのみを追求するならば、行き着く先はいかに本物そっくりに見せるかということが目的になり、紙の性質を活かした作品の意味がなくなってしまう。それでは別に紙で作る必要も無いのである。
紙は平面である。全くの平面の素材から立体の造形物が出来てしまうのである。これは服を作るのと同じ発想と言える。服は着るというその用途が決まっているが、私の立体作品の場合、それを置く事によりその空間をデザインする。空間芸術、つまり紙の彫刻でもある。

私が主にモチーフとして選んでいるいるものは、特に美しかったり、奇をてらったものではなく、むしろ誰もが眼にする様なありふれたものである。
当たり前のように身の回りに存在しているため、つい見過ごされてしまうようなものである。
それが突然大きさを変えて目の前に出現した時の驚き。
それを私の作品から感じてもらいたい。
シンプルなカットワークで紙の持つ軽快さと質感により新たな立体造形としての価値を創造していきたい。

(1)黒川紀章、 日本の建築家、思想家 国立新美術館など
(2)草月流、  生け花の日本の代表的流派、空間造形としての特徴を持つ
(3)平田暁夫、 日本を代表する帽子デザイナー
(4)ゴジラ   1954に公開された映画の登場キャラクターで怪獣の名
(5)ロン・ミュエック イギリスで活躍するオーストラリアのハイパーリアリズム彫刻家